映画 仮面ライダー1号 感想

『仮面ライダー1号』公式映画サイト 2016年3月26日(土)戦闘開始!

私だ
本日公開見てきたぞ
入場者プレゼントは仮面ライダー 魂のトリプルパック!!
週によってカードが違うようですね

あらすじ
最初の仮面ライダー=本郷猛は、
45年前ショッカーの手により改造人間にされて以来、今も世界各地で悪と戦い続けている
日本では1人の女子高生を狙って街に現れたショッカーと、
ショッカーから離反した者が結成したノバショッカーが対立していた
応戦する仮面ライダーゴースト=タケルとその仲間達
ショッカーが狙う女子高生とは、
本郷にとってかけがえのない存在だったおやっさん=立花藤兵衛の孫娘・麻由であり、
麻由を守るために帰国した本郷はタケル達と出会い、そして麻由と再会を果たす
ずっとそばにいる約束だったのに、
戦いのため3年前に日本を離れたという本郷に平手打ちする麻由だったが、
3年分を取り戻すという条件で許し、楽しいときを過ごし始める
その頃、力で世界を征服する古いショッカーを嫌い、
経済を掌握することで実質的な世界征服を狙うノバショッカーは、
手始めに日本中を停電させた上で新エネルギー供給を日本政府に提案し、
総理大臣に契約書へサインをさせる
そしてわざとフルパワーでエネルギーを供給して日本中の機械をショートさせ、
今度は新エネルギーを運用可能な技術を提供するので更なる契約をしろと迫るのだった
一方、古いショッカーは大幹部・地獄大使復活のために麻由を狙い続ける
強力なノバショッカーに苦戦するタケル達は本郷に助けを求めるも、
本郷は麻由との約束を優先しそれを断る
実は本郷の肉体はこれまで過酷な日々を過ごし続けてきた結果、
今生きているのが不思議なくらいの限界に近づいていたのだった
今から3年前、ショッカー怪人の前に幻影として現れ、
3年後の復活を宣言していた地獄大使がショッカー基地内のクリスタルキューブから遂に目覚め、
完全な復活を遂げるために自ら出向いて麻由をさらって行く
かつて幽玄空間を彷徨っていた地獄大使は、
謎の眼魔からアレクサンダー大王の眼魂を手渡されていたのだが、
この眼魂は自らが選んだ人間に入り込むことで成長するという
眼魂は不屈の男・立花藤兵衛の血を継いだ麻由の体内にあったのだ
生贄の儀式を始めるショッカーだが、駆けつけたタケルや本郷、
そしてノバショッカーに野望を阻まれる
ショッカーの情報はガニコウモルの裏切りによりノバショッカーに漏れていたのだ
ノバショッカーのリーダー格・ウルガはアレクサンダー眼魂を取り込んでパワーアップ
ウルガアレクサンダーの猛攻の中からなんとか麻由を救出した本郷だったが、
肉体は限界に達し息絶えてしまう
荼毘に付される本郷を見届けたタケルはマコトとともにノバショッカーとの戦いへ向かうが、
アレクサンダーの強大な力に乗っ取られ、
心配する仲間のイーグラすら斬殺してしまうほど制御が効かなくなったウルガと、
ウルガに忠実なバッファルにゴーストとスペクターは圧倒されてしまう
もう一度猛に会いたいと慟哭する麻由
すると、本郷を火葬する炎は不死鳥の形となってベルトの風車に吸収され、
仮面ライダー1号が蘇った!
本郷猛は自分だけの存在じゃない、みんなが待っていると悟った麻由は、
本郷を戦いの場へと送り出す
本郷は立花モータース倉庫に保管されていたネオサイクロン号を駆り、
タケルとマコトのピンチに颯爽と駆けつける
1号、ゴースト、スペクター、そしてショッカーを裏切った者を許せぬ地獄大使が、
ノバショッカーを打ち砕いた
戦いの後、再び日本を離れる本郷を見送る麻由やタケル達、
本郷猛は人間の自由、そして命を未来へ繋ぐためにこれからも戦い続ける
終わり

もうね、いつもの春の大戦と思ったら面食らうだろうなって内容でしたよ
これは本郷猛=藤岡弘、御大のメッセージがクッソ強い作品です
御大が企画から参加してたんだからそりゃそうなるわなと
生命とはなにか、何故生命が大切なのか、って禅問答の域だし、
麻由の高校に臨時講師として現れて生命とは何たるかを説くシーンは、
紛争地域でのボランティア活動を行う御大の実体験のなせる業だろうし、
麻由と山奥で暮らしてるとこにタケル達が訪ねてきて、
薪割りやら水汲みやら火起こしやらを体験させるのも、
御大のサバイバル術に基づいたものだよなあ
娯楽映画としてどうなんだと賛否が分かれるかも知れませんが、
俺はラストの「仮面ライダーはいつも君とともにある」とか、
「生きて生きて生き抜け」とか熱くていいなと思いました
本郷は前の「平成vs昭和」の頭ごなしに「ウジウジした平成許さないぞ!」おじさんじゃなくて、
「何故生命は大切なのか?の答えは今度までの宿題な」と、
タケル達若い世代達に答えをちゃんと考えさせる人として描かれてたり、
「平成vs昭和」では殆ど見せなかった柔和な表情も、
かつて本郷の仲間達に見せたような顔で凄くよかった
肉体の限界に苦しむ様も、改造人間であることに苦悩する旧1号編を思い出すわ
倉庫で拾ったおやっさんと写った昔の写真をジャケットの中にしまって、
ネオサイクロン号で出発するシーンは泣いた
それにしてもあの写真誰が撮ったんだろうな
あと御大70歳とは思えんくらいキレのある殺陣で凄すぎ
いつかエクスペンダブルズに日本代表で参加してクダサイ
強化された1号は前評判は悪かったですが、
あの甲冑のようなガタイは今のマッシブな御大の変身後にはぴったりだし、
なによりスーツアクターが我らの岡元次郎さんですからね
かつてシャンゼリオンの100kgスーツ着てた次郎さんですよ
EDクレジットのJAEのとこでトップに次郎さんの名前がくるのいつ以来だろうな
なんにしても子供の頃に昭和1期見てた次郎さんが1号やるって感慨深いものがあるよな
ライダーパンチのポーズがRXのジャンプパンチまんまでちょっとワロタが
1号復活劇はV3が火葬場で焼かれそうになった時のやつが元ネタですかねぇ?
確かダブルタイフーンで熱とか炎を吸収して、
例の伝説のシーンである超高い火葬場の煙突にV3が立つあの回
V3は1号と2号により誕生したライダーなので、
強化された1号にV3と同等の機能が組み込まれてても不思議じゃないですが
おやっさんはいつまで生きてて、いつネオサイクロン号こしらえたんでしょうね
演じた小林昭二氏は96年に亡くなられていますが
そして孫がいたとは
仮面ライダーのコミカライズでは妻子がいたようですが亡くなっているようですね
その後に再婚でもしたんでしょうか
麻由が戦闘員と格闘してたシーンがありましたが、
あれはいざというときの護身として本郷に仕込まれてた裏設定があるみたいですね
時折アレキサンダー大王の自我が出てくることがあったけど、
あのせいで学校の友達減ってそうなんで、本郷が旅立った後のことを考えると心配です
高校は本郷の母校・城南大学の付属なんだな、附属高校があったのか
ゴーストのレギュラー陣は今回余計なヒーローが出なかった分、
出番が多いのでゴーストファンには嬉しいところではないでしょうか
「超MOVIE大戦ジェネシス」と違ってマコト兄ちゃんもキャラ固まってるのはよかったが、
本郷にタメ口聞くのは恐れ知らず過ぎてワロタ
ゴーストとスペクターはネット配信ムービー版で集めた平成2期眼魂でチェンジしまくりが最大の見所
BGMも各平成2期で印象的だったものがメドレーで流れるのがグッジョブでした
スペクターフォーゼ魂が戦闘員を巻き込んで宇宙へ飛んでっての「宇宙キター!」にはワロタ
マコト役の山本涼介君はフォーゼの福士蒼汰君の事務所の後輩という謎の縁もあるんだな
総理大臣役の横光克彦氏は「特捜最前線」で藤岡御大と共演してて、
リアルに環境副大臣の経験があるので納得の人選
ノバショッカーは長澤奈央さん演じるイーグラだけ怪人態なしでワロタ
産後復帰作でよくやるよなあ、ホントすげーわ
サーベルアクションは初めてだったということでしたがかっこよかったです
日本の映画界はこういうアクション女優が活躍できる場をもっと作るべきだと思います
サーベルは蜂女の系譜に属するとかパンフレットに書かれててなるほどと思ったし、
初期の仮面ライダーにも特に怪人態を持たない女幹部とかいたもんなあ
ウルガは頭脳派、バッファルはパワー系とキャラ分けできててよかった
男2人女1人って奇しくもハリケンジャーと同じ構成なんだな
ウルガは暴走してイーグラ殺した時点でもう駄目だったね
地獄大使も自分で制御できない力などいらんとか言ってたがその通りだった
ショッカーの皆さんは、
ガニコウモルは元々旧ショッカーの生き残りを殺す役割のゲルショッカー怪人なので、
ショッカーを裏切る役回りにはぴったりだったね
毒トカゲ男は大幹部不在のショッカーをまとめ上げるのに苦労しただろうなあ
シオマネキングはオリジナル同様「アビアビアビー!」の奇声がどうしても笑える
尚ショッカー怪人は3体とも関智一氏が担当され、
アレクサンダー眼魂の声は飯塚昭三御大が演じておられました
オールライダー対大ショッカー以来の復活となった大杉漣氏の地獄大使
今回は1号の終生のライバルとして描かれてましたね
本郷猛を倒すのは他の誰でもなく俺だみたいな感じでした
終盤顔だけガラガランダになったのは復活が不完全だったからなのかな?
決戦後の兜が外れて白髪頭が露わになる地獄大使が本郷に俺と戦えと叫ぶシーンで、
本郷から「身体をいたわれ」と言われた時の表情はなんかもう切なかったわ
故・潮健児氏が演じたオリジナルの地獄大使も悪者なのにどっか憎めないおっさんだったが、
大杉氏のもなんか憎めない奴だなー
「平成vs昭和」はライダーの世代間のもつれってのが嫌だったけど、
今回のショッカーの世代間のもつれはしっくりくるな
戦隊なんかで悪の組織の内紛パターンを見慣れているからかな
やっぱりこういうのはヒーロー側でやっちゃアカンよね
今回不満点挙げるとすると、
ワイヤーアクションを多用してたのはいいんだが、
なんかやたらフワフワユラユラしてて悪い意味でいかにもワイヤー感が出てたのが駄目だったな
金田監督が昔手がけてたメタルヒーローシリーズからあんま進歩してない感じがしたわ
変なアングルとスローモーションも見辛いしテンポ悪くしてるし迫力を殺してるしでいらないと思った
戦闘員が「イー!」しか言わないのもなあ
昔の戦闘員って喋る時はちゃんと喋るのに、
報告シーンとかバーで旧とノバが喧嘩になるシーンとかそこは喋れよと思った
パロディじゃなくて本物作ってるならしっかりして欲しかったな
本郷と麻由が2人きりで過ごすくだりは微笑ましいことは微笑ましいんだが、
割と尺が長いのでちと退屈だったかも
ゲーセンで太鼓の達人を全力で叩いたり、射撃ゲームで麻由に銃の構え方を教える本郷はワロタが
EDはRIDER CHIPSの「レッツゴー!!ライダーキック-2016 movie ver.-」と、
野口五郎高柳明音の「それぞれの時」が立て続けに流れる仕様
ED後はジュウオウジャーとゴーストの夏映画の告知があって終了
っつーわけで前述の通りいつもと違うのでこれから見に行く人は覚悟して見に行って下さい
藤岡御大からのメッセージという圧が凄いですから